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A.1 起動ファイルと設定値

 起動ファイル(フロントコントローラファイル)は、ドキュメントルート以下に配置され、リクエスト時に最初に実行されるファイルです。 「SyL.php」をインクルードして、適切なパラメータでコントローラを起動します。

起動ファイル例

 1: <?php
 2: error_reporting(E_ALL);
 3: 
 4: // SyL.phpをインクルード
 5: require_once '../SyL/SyL.php';
 6: 
 7: // 起動パラメータ設定
 8: $config = array(
 9:   'project_dir' => '/home/kwata/projects/webapp/',
10:   'app_name'    => 'contents',
11:   'action_key'  => 'action',
12:   'cache'       => true
13: );
14:
15: // コントローラ起動
16: SyL_Controller::streaming($config);
17: 
18: ?>

上記起動ファイル例を参考に、起動ファイルの記述方法を説明します。

2行:  error_reporting(E_ALL);

 エラー表示レベルを設定します。設定によりエラー時の表示内容が変化しますので、実行環境ごとに適切な値をセットしてください。
なお開発時は、E_ALL 推奨です。

5行:  require_once '../SyL/SyL.php';

 「SyL.php」ファイルは、必ずインクルードしてください。ログレベルの定義やコントローラのインクルードなどが含まれています。

8行 - 13行:  $config = array(...

 コントローラを起動ためのパラメータをセットします。設定値については、下記「起動パラメータの設定値」を参照してください。

16行:  SyL_Controller::streaming($config);

 起動パラメータを引数にすることにより、それに応じたコントローラ(フレームワーク)が起動されます。


起動パラメータの設定値

設定キー 必須/任意 設定値 説明
type 任意 web
cmd
js
xmlrpc
起動するフレームワークのタイプを選択する。
デフォルトは web 。
action_key 任意 (アクションコマンドのパラメータ名) アクションキー名。
デフォルトは「action」
project_dir 必須 (フレームワークが使用するプロジェクトディレクトリのパス) プロジェクトディレクトリ
app_name 必須 (上記のプロジェクト内のアプリケーション名を指定) アプリケーション名。
cache 任意 true
false
キャッシュの有無。
デフォルト(設定されない場合)は、false。